名古屋公演情報｜シルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツオーヴォ」名古屋公演

ダンスやアクロバット、体操などを組み合わせ、軽快に飛び回り戯れる『ノミ』たち。全員が集まると、驚異的な柔軟性と絶妙なバランス感覚で驚愕のポーズを生み出し、彫刻のような完璧にバランスのとれたフォーメーションを完成させる。体を巧みに使って、芸術性溢れる優美な世界を披露する。

働き者の『アリ』たちが調達したキウイ、トウモロコシ、ナスを倒立した足の上にのせ、くるくる回したり飛ばしたり、完璧なフットジャグリングを披露する。さらには難易度をあげ、アリが別のアリをのせジャグリングするアイカリアンゲームなど、超高度な足技を繰り広げながらも、いつも一糸乱れず団体行動をとる姿がとてもキュートな演目。

さなぎから羽化し、つがいとなった2匹の『バタフライ』。ロープを握りしめ、体に絡ませ、しなやかに操りながら戯れるように一体となって急降下し、着地する。信頼のきずなが生み出すスリリングな技の連続。ハンド・トゥ・ハンドやバレエなどを組み合わせた、華麗な空中の舞は愛の力強さを感じさせる。

スリンキーのような昆虫のような、摩訶不思議な未知の生き物『クリーチュラ』が楽しい音楽に合わせて踊る。彼の手足は自由自在に伸縮し、想像もつかない変化をみせる。あまりの柔軟さに捉えどころがなく、見たことのない動きを繰り広げ、愉快な不思議空間に包まれる。

巧みにディアボロを操り、完璧な高速ジャグリングを披露する１匹の『ホタル』。こまは1つ2つと増えて行き、最後には4つのこまを順に宙へ放つ。天井に届きそうなほどの高さに放つ技や、片手倒立をしながらの技など息つく暇も与えない技の数々と、ディアボロのスピード、キレのよい動きに注目。

ゴールドの甲冑を身にまとった凛々しい兵士のような『コガネムシ』の一群。かつてない跳躍の高さと滞空時間の長さで史上最も美しいと評される空中曲芸は、バンキンや、ロシアン・スイング、スインギング・チェアといった高難度のサーカス技を組み合わせた、息をのむスリリングな演目。

空中での静止や宙返りなど、高い滑空能力を持つ『トンボ』。その能力を、見事に表現した究極のバランス技。つる性の植物を思わせるスロープのある細いパイプをプラットホームに、並外れた力強さで自身の体を片手一本で支える。重力をものともせず、しなやかに力強く、肉体の美しさを披露する。

単なる綱渡りではない。たわんでいるワイヤーを『クモ』が糸を辿るように、重力や物理学の法則をものともせず、自由に歩いたり、逆立ちしたり、さらには倒立したまま一輪車を操縦したり! ワイヤーは常に上下左右に大きく揺れている為、難易度を増し、その緊張感は絶叫寸前！

クライマックスに迎えるのは『コオロギ』集団の見事な空中技。垂直に立つ高さ約8ｍ、幅約19ｍの壁面をジャンプして飛び回り、疾走して駆け上がり、空中回転を披露する。さらには舞台中央まで伸びたトランポリンを使い、縦横無尽にコンビネーション技を見せつける。シルクツアーショー史上最大のセットである壁面を使って、次から次へと繰り出されるスピード感溢れる技の数々に圧倒される。

美しい『クモ』が、獲物を捕らえんと張り巡らした巣の中央で体を自由にくねらせ『コオロギ』たちを魅了する、想像を絶する極限的な柔軟技。官能的なその姿は、ゾクゾクするほど妖艶で美しく、『コオロギ』たちはたちまち吸い寄せられる。クモの巣の美術も秀逸な魅惑のステージ。